グラフィック設定

BeamNG.drive の映像品質とフレームレートのバランスを調整するための設定ガイドです。PCのスペックに応じて最適化することで、快適なプレイ環境を作れます。

設定画面の開き方:メインメニュー → 「オプション」「グラフィック」 タブ

またはゲーム中に Escキー → システムタブ → 設定 からもアクセスできます。

v0.39での大幅変更: グラフィックまわりが全面的に刷新されました。設定項目の追加・削除・名称変更が多数あるため、アップデート後は一度グラフィック設定を見直すことを推奨します。すべてのプリセットが再調整され、同じプリセットでも従来より見た目が向上している一方、フレームレートへの影響も大きくなっています。今まで使っていたプリセットより一段低い設定でも十分きれいに見えるので、まずは下げて試してみるのがおすすめです。

v0.39での変更点まとめ

追加された設定

設定項目 内容
地形品質 地形の描画品質
雲の品質 新しく追加されたボリュメトリック雲の品質
ローカルライト品質 街灯やヘッドライトなど、太陽以外の光源の品質
HDR出力設定 HDR対応モニターへの出力設定(Vulkan / Direct3D 12 で対応)
UI輝度設定 HDR環境でのUIの明るさ調整
スクリーンスペースシャドウ 画面空間で計算する細かい影の追加
影の品質「ウルトラ」 任意で選べる最高品質の影設定
車両専用シャドウ 車両に対して専用の影を割り当てる設定
拡張シャドウ 影の描画範囲を拡張する設定
ウィンドウモードの解像度選択 ウィンドウ表示時の解像度を選べるようになった
マテリアル可視化デバッグ マテリアルのデバッグ表示
速度バッファ可視化モード モーションベクトルのデバッグ表示

削除された設定

  • ブルーム(挙動が新しいトーンマッピングに統合されたため)
  • シェーダー品質
  • 高品質テクスチャ
  • 影の可視領域

挙動が変わった設定

  • ライティング品質: 標準の描画パスがフルPBRパイプラインになりました。従来の簡易ライティング「標準」は格下げされ、現在は「低」品質相当の扱いになっています

v0.39で追加された描画機能

これらは個別設定というより、ゲーム全体の見え方を変える基盤側の変更です。

機能 内容
影システムの刷新 走行中・カメラ移動中の影が大幅に安定化。ホイールや車体から影が「剥がれて」浮く問題を修正。太陽の移動時のちらつきも大幅減。カスケード間のブレンドも滑らかに
SDSM / PCSS 視点の奥行きに応じた影カスケード配分と、より自然な影のにじみ(半影)表現
Direct3D 12が標準に WindowsでのデフォルトレンダラーがD3D12に変更
HDR出力対応 Vulkan / D3D12でHDR10・scRGB出力に対応(Windows / Linux)
GT7トーンマッピング 従来のACESトーンマッパーを置き換え。写真に近い自然な色再現とハイライト処理へ
オートエクスポージャー 明所・暗所を移動したときに人間の目のように明るさが自動で順応する
ボリュメトリッククラウド 完全なボリューム表現の雲。雲による影の落ち込みも再現
物理ベースの夜空 実際の天文データに基づく星空。天の川の描画と星座データベースを収録し、緯度・経度・日付・時刻に同期する
多重散乱スカイ 球面調和関数ベースの動的アンビエントライティングにより、時間帯ごとの空と環境光がより自然に
物理的に正しい光の減衰 従来の減衰モデルを逆二乗則ベースの物理モデルに置き換え
クラスタードシェーディング 夜間の光源をより多く・より高速に処理できる新ライティング経路
フォグの改善 高度フォグ・大気フォグの両方が光を考慮するようになり、太陽の散乱と空のアンビエントを反映
GTAOの刷新 ノイズを完全に除去し、精度・品質を向上
サブサーフェススキャタリング 植生の葉などで光の透過を表現
再帰反射 道路標識、ナンバープレート、警察車両のリバリーなどに適用
モーションブラーの改善 品質向上とアーティファクト(車体が路面に溶けるような現象)の低減
ダイナミックリフレクションの改善 反射に影とフロクセル前方シェーディングのライトが含まれるように
3D草・植生の改善 草が3D化され、葉の透過表現も追加

ディスプレイ設定

項目 説明 備考
解像度 画面の解像度(横×縦ピクセル数) モニターのネイティブ解像度を推奨
ディスプレイモード ウィンドウ / フルスクリーン / ボーダーレス ボーダーレスは他アプリとの切り替えがスムーズ
リフレッシュレート 画面の更新頻度(Hz) モニターの最大Hz値に合わせる
垂直同期(VSync) 画面のティアリング(ちらつきずれ)を防ぐ 有効にするとレスポンスがやや遅くなる
フレームレートを制限 最大FPS値を設定 リフレッシュレートに合わせるか、無制限も可
ガンマ 画面の明るさ補正 環境に合わせて調整

フレームレートを制限すると、GPU温度・消費電力の抑制にも効果的です。ウィンドウにフォーカスしていないときのバックグラウンドFPS制限も別途設定できます。


全体の品質プリセット

「全体の品質」 で品質を一括設定できます。設定後に個別項目を調整して最適化が可能です。

プリセット 目安スペック
最低 内蔵グラフィックス・低スペックPC
エントリーレベルのGPU(GTX 1050 相当以下)
ミドルクラスGPU(GTX 1660 / RX 580 相当)
ミドルハイGPU(RTX 3060 / RX 6700 相当)
最高 ハイエンドGPU(RTX 4070 以上)※実験段階

詳細品質設定

各設定項目とGPU・VRAM・CPUへの負荷目安(なし / 低 / 中 / 高)です。負荷の高い項目を下げると効果的にフレームレートを改善できます。

設定項目 説明 GPU VRAM CPU
テクスチャ品質 テクスチャの解像度と品質 なし なし
メッシュ品質 遠距離オブジェクト・地形の細かさ なし
地形品質 地形の描画品質(v0.39追加)
ライティング品質 光源と影フィルタリングの精度。v0.39から標準がフルPBRに
ローカルライト品質 街灯・ヘッドライトなど太陽以外の光源の品質(v0.39追加)
影の解像度 影のシャープさ
影の品質 影の描画品質。v0.39で任意の「ウルトラ」設定を追加
スクリーンスペースシャドウ 画面空間で計算する細かい影(v0.39追加)
車両専用シャドウ 車両に専用の影を割り当てる(v0.39追加)
拡張シャドウ 影が描画される範囲を拡張する(v0.39追加)
雲の品質 ボリュメトリック雲の品質(v0.39追加)
異方性フィルタリング 斜め角度から見たテクスチャの鮮明さ なし なし
アンチエイリアシング 輪郭のジャギー(ギザギザ)を軽減。SMAAを推奨 なし
草の密度 地形上に表示される草の量。v0.39から3D草に対応 なし
ダイナミックリフレクション 車体のリアルタイム反射映り込み
詳細ミラー 対応車両のサイドミラー反射を正確に描画
タイヤ痕の量 路面に残るスキッドマークの最大数 なし

※ v0.39で追加された項目(「―」表記)の負荷は未確認です。公式に負荷の目安が示されていないため、実測を待って記載します。「草の密度」は3D草対応により従来より負荷が上がっている可能性があります。

※ v0.39で シェーダー品質・高品質テクスチャ・影の可視領域 の各設定は削除されました。

※ タイヤ痕は6000以上に設定するとフレームレートに大きな悪影響が出るため注意してください。


PostFXエフェクト

後処理エフェクト(映像に加算するビジュアル効果)です。すべて個別にON/OFFできます。

エフェクト 説明 GPU負荷
DoF(被写界深度) ピントが合わない部分をぼかすカメラレンズ効果
HDR ハイダイナミックレンジ。明暗の表現域を拡張
モーションブラー 動く物体の残像でスピード感を表現。v0.39で品質向上・アーティファクト低減
SSAO(アンビエントオクルージョン) 物体の隙間・接地部分に自然な影を追加。v0.39でGTAOのノイズを完全除去

PostFX設定は「PostFX設定をリセット」ボタンで一括初期化できます。

※ v0.39で ブルーム 設定は削除され(挙動は新しいトーンマッピングに統合)、旧来の 光線(ライトレイ) システムとポストエフェクトも廃止されました。


ユーザーインターフェース設定

設定項目 説明
UIの最大解像度 UIの描画解像度の上限。4K環境での細かな表示調整に使用
ユーザーインターフェースにハードウェアアクセラレーションを有効化 UIパフォーマンスが向上するが、他システムに影響する場合あり

パフォーマンス向上のヒント

  • ダイナミックリフレクションはGPU/CPU両方の負荷が高く、下げると大幅なFPS改善が期待できます
  • v0.39で追加された 拡張シャドウ・雲の品質・ローカルライト品質 は描画負荷の大きい処理を扱う設定です。FPSが足りない場合はこのあたりから下げてみてください
  • テクスチャ品質を下げるとVRAM不足によるちらつき・ポップインを解消できます
  • PostFXをすべて無効にしても見た目の変化は小さいですが、わずかにFPS向上します
  • スペックが足りない場合はプリセット「低」または「最低」から始めて少しずつ上げていくのが効率的です
  • グラフィックドライバーを最新に保つことも重要です(NVIDIA GeForce Experience / AMD Adrenalin から更新)
  • v0.39にアップデートした直後は、まず1段階低いプリセットを試すのが効率的です。プリセットが再調整されたため、以前と同じ名前のプリセットでも見た目が大きく向上しており、その分負荷も上がっています
  • v0.39ではメモリ最適化が進み、ロード中のメモリ使用ピーク・マップ読み込み後の使用量・複数車両スポーン時の使用量がいずれも低下しました。VRAM/RAMがギリギリだった環境では、今まで読み込めなかったマップや車両が読み込めるようになる可能性があります
  • Ctrl+F のメトリクスパネルで、v0.39から 利用可能なRAM/VRAM を確認できるようになりました

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beginners/graphics.txt · 最終更新: 2026/07/29 23:57